Darwin – Fueguia 1833

ダーウィンはもちろん『種の起源』のチャールズ・ダーウィンへのオマージュです。フエギア1833では Personajes という偉人に捧げるコレクションに含まれます。チャールズ・ダーウィンはビーグル号でイギリスから北アフリカ周辺を通り南米をぐるっと回って太平洋側に出て、ガラパゴス、ニュージーランド、オーストラリア、モーリシャス、アフリカをまたぐるっと回り、5年かけて世界を一周しています。すごいロマン。

オフィシャルサイトの記述によれば、航海中のダーウィンの船室をイメージした香りとのこと。1800年代の中頃までは船は木製でしたので、当然キャビンも木材で作られています。強度が必要な箇所には硬いカシ、ケヤキ、ナラ、強度を必要としない箇所にはマツ、スギ、ヒノキが使われていたとあるので船室は後者かもしれませんね。

トップノートではじけるグリーンノートが木材の香りに落ち着くのですが、両方通してグレープフルーツが心地よさを与えています。これは壊血病予防のレモンやライムのイメージでしょうか。ウッディな部分は Jacarandá の木材感に似たものがあります。

ドライダウンの、グレープフルーツと木材の甘いところが一体になってふわっと着地するところがすごくいいですね。よく持続するので、心地よく落ち着いた香りをしっかり楽しめます。いま僕が持っているフエギア1833の中ではいちばん使いやすいです。

そういえば船のキャビンのイメージなのですが、潮の匂いはしません。ソルトやマリンは個人的にはまだ苦手意識があるので、今回はこれでバッチリ好みです。いつか自分に合うマリンノートの香水に出会ってみたいですね。

Fueguia 1833

フエギア1833