Mississippi Medicine – D.S. & Durga

またイセメンに行ってしまいました。あの強烈な匂いがどうしても気になって忘れられなかった、ディーエス&ダーガのミシシッピメディスンです。

ムエットを嗅いだときにインパクト大だったのですが、実際に肌につけてみてもあまり印象が変わらないこの香り。苔と木の根をすり鉢でゴリゴリしたような、まさしく秘薬の香りといえます。最初はバーチかサイプレスか、スッと爽やかに通る香りがありますが、ほどなく丸く角が取れてきてモコっとしてきます、小学校でこねた油粘土を思わせますが、その後は時間経過で香りが変わっていく香水ではないようです。

スモークさを感じる人もいるようですが、僕は湿気が残っているように思えます。正直なところ、うーんちょっとクサい→でももうちょっと(クンクン)→うんやっぱりクサい→でももうちょっと(クンクン)→(以下繰り返し)な感じです。こういう臭みはドライダウン後にわずかに香るときに大変心地いいんですね。

他に子供の頃を思い出すという感想もいくつか見かけました。これは同感です。自分も子供のころにどこかで嗅いだことがあるような気がしてずーっと引っかかっていたんですが、たぶん実家の田舎の家を建て替える前の、一番奥の部屋が、少しだけこんな感じの匂いだったように思います。

ディーエス&ダーガはニューヨーク州ブルックリンにて設立。ミシシッピメディスンの調香師は David Seth Moltz。

D.S. & Durga